企画振り返り
3月20日、中ホールエントランスロビーにて「楽市楽座Bar」を開催しました。
当日は想像を超える多くのお客様にお越しいただき、会場は終始にぎわいに包まれていました。
桜もすっかり葉桜となり、少し遅くなりましたが、あらためて振り返ってみたいと思います。
オーバード・ホールの「楽市楽座」とは…
お花見気分で様々なジャンルのアートパフォーマンスが楽しめる劇場の感謝祭です。
🌸これまでの楽市楽座の様子はこちらから🌸
https://www.aubade.or.jp/static/special/rakuichirakuza2025/
「楽市楽座Bar」は、入場無料で、良質な音楽をお酒とともに楽しんでいただく場をつくりたいという思いからスタートしました。
そして今回、エントランスロビーの階段踊り場をステージとして活用し、観客がぐるりと取り囲む配置としました。
この発想のきっかけは、以前、演出家・劇作家のタニノクロウさんを招いて中ホールで開催した「Kuro’s Bar」にあります。その際、ロビーの照明を調整したところ、中ホールの天井デザインや印象的な階段踊り場が美しく立ち上がり、「この場所で何かできないか」と感じたことが始まりでした。

この配置では、場所によっては演奏が見えにくくなる場面もあります。
そこでステージマネージャーのアイディアで、スクリーンにライブカメラの映像を投影する試みも取り入れました。するとロビー空間はいつもと表情を変え、中ホール全体が上質なナイトラウンジのような雰囲気に。
こうした実験的な取り組みは、中ホールロビーの新たな使い方や可能性を広げるうえで、大きな手応えを感じるものとなりました。

今回は、富山のバーともコラボレーションし、「楽市楽座」限定カクテルをご用意しました。またフードも、こだわりを持ってご用意しました。音楽とともにお酒やフードを楽しんでいただくことで、ロビー空間がより豊かな時間へと広がっていったように思います。


とはいえ、アーティストにとっては、どこが正面かわからない空間での演奏となり、決して簡単な条件ではなかったと思います。それでも、今回ご出演いただいた皆さまは、この実験的なスタイルを楽しみながら、素晴らしい演奏を届けてくださいました。
クラシック、タンゴ、ジャズ、カントリーなど、ジャンルの異なる音楽が次々に響き合い、なんとも贅沢な一夜となりました。
ラストを飾ったBLACK BOTTOM BRASS BANDのステージでは、会場全体がスタンディングとなり、大きな盛り上がりを見せました。
コロナ禍以降、夜のイベントや公演に足を運んでいただく方が以前に比べて少なくなったと感じる中で、今回のような試みがどのように受け止められるか、正直なところ不安もありました。
それでも、開始から最後まで多くのお客様が滞在し、思い思いに音楽と空間を楽しんでくださっていたことは、とても嬉しい光景でした。
ロビーという空間に人と音楽があふれ、会場全体が熱を帯びていくような時間でした。

アンケートでも、本企画を喜んでくださる声を多くいただきました。
改めて、ご来場いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
一方で、フードが不足してしまったことや、ドリンクの提供が追いつかない場面もあり、ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
ご出演いただいたアーティストの皆さまには、この空間ならではの演奏にご協力いただき、素晴らしい時間をつくっていただきました。心より感謝申し上げます。
劇場は、さまざまな出会いが生まれる場所です。
これからも新しいかたちで、その可能性をひらいていけたらと思います。
ご来場、誠にありがとうございました。
また来年も「楽市楽座」でお待ちしております。