クリストファー・クロスさんがやってきた!

公演振り返り

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ブログが遅くなってしまいました。すみません。

 

7月23日(日)、クリストファー・クロスさんが、グラミー賞5部門同時制覇した世界のレジェンドが、中ホールに来てくださいました。

なんで世界のアーティストが富山でライブを!?という反響のなか、“中ホールオープニング記念公演ラインナップ”の中でもひときわ異彩を放っていたこの公演。

その日は、中ホールが富山じゃないような雰囲気に包まれていました。

「富山で洋楽が間近で聴けることはまれで、幸せだった」「ブルーノートやビルボードライブみたいだった」とのお声があり、出演者との距離感が近い劇場で、お客様は臨場感やライブ感をおおいに楽しんでくださったようです。

クリストファー・クロスさん、首都圏等でのビルボードライブより4曲ほど多く歌ってくださいました!今も色あせない、その澄んだ歌声に魅了されたのはもちろん、コーラスやバンドの皆さんも、とにかくカッコ良かったです。So cool !!

さて、この日は晴天。

天候は、私たちにとって大切な問題です。天候が荒れると交通機関等の乱れが発生し、キャスト・スタッフが時間通りに劇場入りできなかったり、トラックが到着しなかったり、お客様も遅れることにつながったり。快晴という天気予報を見るだけで、気持ち的には3分の1ぐらい、今日の公演は成功なのではと心強く思います。

そして、朝一番の仕事は、搬入トラック、ツアースタッフさん、現地スタッフさん、搬入アルバイトさん等の集合を確認すること。何度念押ししていても、毎回少し緊張するこの瞬間。無事に劇場が動き出した時、また3分の1ぐらい今日の公演は無事に開演できると胸をなでおろします。(ちなみに、あとの6分の1は開演した時、もう6分の1が終演した時でしょうか)

私の仕事は、確認&連絡の繰り返し。スケジュールどおりに進行しているか気にかけつつ、今回は3ページにわたったメモの、大きなことから小さなことまで一つ一つを把握して、共有して、中ホールの中を歩き回っていました。

そんな私が、この公演でもっとも心を配っていたのが、クリストファー・クロスさん達に歓迎の気持ちを伝え、いかに心地よく中ホールで過ごしていただくかということだったような。

日本人アーティストの時より細かめの「制作要望書」というツアーカンパニーからの希望にそって、楽屋などを整え、公演終了後のホットミールケイタリングの準備を行いました。

日本ツアーラストの地となる富山の夜。

ゆったりと寛いでいただくため、ホットミールをお届けする場所に選んだのが、2階楽屋ラウンジ。夕暮れが美しい、中ホールでも私のお気に入りの場所です。

日本らしさや富山らしさもメニューに盛り込みつつ、パティシエさんにこだわりオーダーしたスペシャルケーキも用意したりして、頑張りました。いえ、オークスカナルパークホテルさんが出張ケイタリングを頑張ってくださいました。

テーブルクロス、食器やグラス等のしつらえも照明とマッチして、素敵な空間が誕生。

クリストファー・クロスさんも、メンバーの皆さんも、とても和やかで楽しいひと時を過ごしてくださったようで何よりでした。

慌ただしい一日を終え、皆さんを劇場からお見送りした後、クリストファー・クロスさんの楽屋をのぞくと、お願いしていたサイン入りのポスターが。そこには、お名前とともにメッセージも。しばらく読み解くことができずにいたのですが、はたと気づいたんです。

こっ、これは!! 

“The best that you can do is AUBADE HALL”

名曲『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』の、あの名フレーズからの言葉だと!

この曲のイメージでデザイナーさんが作成してくださったポスターに浮かぶ、オーバード・ホールに贈ってくださった言葉。おー、なんと光栄なことでしょう。

そして、後日談も。

実は、スペシャルケーキお披露目の時、クリストファー・クロスさんから反応をあまり頂けず、少し心残りだったのですが、なんとクリストファー・クロスさんのTwitterに、笑顔でケーキのチョコレート部分を持ってくださっている写真を発見!富山公演のことにもいっぱい触れてくださっていて。こんなご褒美みたいなジャブが嬉しいんです。

カンパニースタッフさんからも、「富山の会場がすごく素敵だった」と嬉しそうに皆さんが何度もお話くださっていたと伺いました。

ありがとうございます!オーバード・ホール 中ホール、やりました!!



~最後に余談を~

この公演の担当になった時に私が思い立ったこと、それは、

“そうだ、英会話スクールに行こう!”

上達している感じもないまま、「Make conversation not presentation! Like dance!」(説明するんじゃなく、会話するんだよ。ダンスのようにね!)という先生からの言葉を胸に、迎えた公演当日。

通訳さんもいらっしゃり、あいさつ程度の会話しか交わさなかった私ですが、それでも、何となく皆さんの会話に参加しているような気分で、楽屋をうろつくことができたから、良し!

ただ、ちょっとだけ残念だったのは・・・。この5か月ほど、月2回のマンツーマンレッスンで習得した “ブルーアイズのハンサムな方と、長い時間照れずに目をあわせてお話する”の片鱗をどこかで披露したかったかもなぁ。

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