青春!な夏でした(とやまPCAMP2024)

ワークショップ振り返り

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8月8日(木)~11日(日)、「とやまPCAMP(ピーキャンプ)2024」を開催しました。

発表会カーテンコール

「多文化×芸術」をコンセプトに、公益財団法人 国際文化フォーラムとのコラボで実現。

今回は富山、石川、そして韓国から13~18歳の総勢22名が参加し、3泊4日で呉羽青少年自然の家に宿泊しながら、富山市民芸術創造センターとオーバード・ホール中ホールでパフォーマンス作品を創り上げました。

より詳しいレポートは、共同主催者の公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)のホームページに掲載されていますので、ここではオーバード・ホールの担当者の所感を…。

PCAMPで参加者は3泊4日でファシリテーターのサポートのもと、最終日に中ホールで発表するパフォーマンスの創作を行います。パフォーマンスは参加者それぞれが書いたストーリー(自分を形作るルーツについての詩)が中心となり、ダンス・ジャグリング・歌・楽器演奏なども加わって構成されました。

食堂にて。オーバード・ホール撮影
スタッフ・参加者みんなのチェキ!
作品創り。

4日間近くで見てとにかく驚いたのが、お互いに仲を深め、作品を創り上げていくスピードとエネルギーです。

1日目はまだお互いにぎこちなかった参加者たちが、2日目夜の自主練時にはファシリテーターがいなくても、自分たちで意見を出し合って練習を進めていました。自分たちのストーリーの構成をグループで考え直していたチームでは、メンバーそれぞれの意見が出てくるのを待ち、出てきた意見を「いいね!」「そういうストーリーなら、こんなフォーメーションがいいんじゃない?」とポジティブに作品創りをしていました。ほかにもダンスシーンを創り上げたり、演奏やジャグリングの練習を重ねたり、自ら課題を乗り越えようと挑戦していました。
集中力が切れたころには、お菓子の周りで沢山おしゃべりをしてくれたのも、韓国発祥のTikTokのネタを日韓両方の参加者が交ざり合って披露してくれたのも、嬉しい脱線タイムでした。

スタッフが集めた各国のお菓子!

3日目の夜に、ある参加者がお風呂で「お風呂も今日が最後や…」とつぶやきました。自宅のお風呂が懐かしいのか、この共同生活が終わるのが寂しいのか、と聞いてみると、「寂しい!ずっとPCAMPがいい!」とのこと。制約も多く、決して快適とはいえない合宿生活を、そこまで楽しむ力があるとは…10代のパワーは想像以上でした。

劇場入りしてからは参加者・ファシリテーターともに集中力がすさまじく、劇場スタッフによる照明や音響も加わって、みるみるうちに「作品」が出来上がっていきました。発表会は、練習の甲斐が十分に発揮され堂々としたものに。

参加者にとって、最初は何をするのかよくわからない企画の申込ボタンを押すその瞬間から、会場に足を踏み入れ、作品創りに至るまで、自分の殻を少しずつ破るチャレンジの連続だったと思います。みんなの勇気に、ひたすら感謝でいっぱいです。

過ごしてみればあっという間の4日間。けれどその4日間で、ひとりひとりがお互いにとってかけがえのない存在になりました。

参加してくれたみんなが、PCAMPを糧にこれからの人生も元気に成長できますように…!

撮影:柳原良平、提供:(公財)国際文化フォーラム
※食堂の写真のみオーバード・ホール担当者撮影

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