WAのSABI全身で味わう

公演振り返り

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和楽器って、カッコイイ。
それに、楽しい!!

2025年6月14日、オーバード・ホール 中ホールは、新・純邦楽ユニット WASABIに熱狂しました。

「新・純邦楽ユニットWASABI 15th Anniversary “Open the Door”」富山公演
カーテンコールの様子

グループの発起人 吉田良一郎さんは、WASABIの活動について「和楽器だけの音楽で“和の格好良さ”を追求し、若い人たちに伝えたい」「聞き手に楽しんでもらう音楽をめざしている」と思いを語るとともに、「和楽器だけのインストゥルメントを多くの人に親しみを持って聴いてもらうためには、インパクトとポピュラリティが必要だ」ともおっしゃっています。

文字で読むと、ふむふむと意味は理解できます。
こころざし自体が、まずかっこいいと思います。
ですが、正直なところ言葉だけだと“和楽器”と“ポピュラリティ”は、すんなりと結びつきませんでした。
意識が変わったのは、こちらのMVを見たときです。

富山公演のTV/ラジオCMにも映像と音源を使用させていただいた「BRIGHT」という楽曲です。
目の覚めるのようなインパクトのあるはじまり。
優雅で粋な和の響き。
思わずノッてしまうリズム。
1曲のなかでそれぞれの楽器のおいしいところを味わえる贅沢さ。

……これは楽しい。
そして、はっとしました。
吉田さんのおっしゃっていたことが、ぜんぶ体現されている、と。

画面越しでも伝わってくるWASABIの皆さんの魅力。
劇場ではその魅力が何倍にもふくれあがっていました。
本人が目の前で演奏している、息遣いが聞こえる、視線のはこびが見える。
そして、お客様とともにつくりあげる空気感。
当たり前のことかもしれませんが、あらためて生(Live)の力を感じました。

「新・純邦楽ユニットWASABI 15th Anniversary “Open the Door”」富山公演より

休憩なしの90分。
和の響きをストレートに感じる邦楽はもちろん、ロック調な曲に拍子の特徴的な曲、そして個人的には北欧の風も感じて、WASABIの皆さんの奏でる音楽をとおして世界を旅している気持ちになりました。
これだけセットリストが鮮やかなのは、やはりメンバーの皆さん全員が作曲をされるからこそなのだろうとも感じました。

津軽三味線:吉田良一郎さん
尺八:元永拓さん
箏・十七絃:市川慎さん
太鼓・鳴り物:美鵬直三朗さん

そんななかでも、この日いちばんの盛り上がりを見せたのは、やはり「KOKIRIKO」が演奏されたときではないでしょうか。
富山の地でWASABIアレンジの加わった富山県民謡 こきりこ節が演奏される感動。
そして、なんと、手拍子をつかってのコールアンドレスポンスまで!
劇場全体にグルーヴ感がうまれていました。
公演後のアンケートにも「和楽器の演奏で手拍子は初めてで、新鮮な感覚がありました。」「こんなに大勢の皆さんと一体になって楽しめて、メチャメチャ気分が上がりました!」など、会場の一体感や参加する楽しさについてのコメントをたくさんいただきました。

WASABIのカッコよさ、楽しさを全身で体感した1日。
一度味わったら忘れられないステージ。

ご来場いただいた皆さま、WASABIの皆さん、本当にありがとうございました。
劇場が体験の架け橋となっていましたら嬉しいです。
またオーバード・ホールでお会いしましょう。

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