観劇レポート
素晴らしい作品が実現したのは、実力派俳優陣の熱演があってこそ。
主演・大倉孝二さんが演じるドン・キホーテは、滑稽さと気高さを併せ持ち、ユーモアあふれる存在感で観客をぐいぐい引き込んでいきます。時に笑わせ、時に胸を打つ―大倉さんのドン・キホーテには、人生の儚さをも感じたのでした。


そして、咲妃みゆさん。私は、すっかり咲妃さんのファンになってしまいました。
澄んだ声が響いた瞬間、会場の空気がふっと変わり、吸い寄せられるよう。しなやかな演技と歌の力で、「ドン・キホーテをドン・キホーテたらしめる存在」だったと思います。


ほか俳優陣も個性豊かで、ひとり何役もこなし、縦横無尽に舞台を駆け巡ります。セリフの切れ味、笑いのリズム。すべてが最高!大爆笑のシーンがあるかと思えば、次の瞬間には胸に迫る台詞が差し込まれ、現実と非現実、シリアスとコミカルを自由自在に行き来する俳優たちに、ただただ夢中になったのでした。


俳優・映像・音楽・ムーブメントがひとつになった『最後のドン・キホーテ 』―、この作品をつくりだしたKERAさん、キャスト・スタッフの皆様には、心から尊敬の念を抱きました。
そしていよいよ、10月12日・13日、この作品が富山にやってきます。
KERA作品が富山で上演されるのは初めてのことですが、大ホール休館を目前に控えたタイミングで、富山のお客様に届けられることは、担当者としても感無量です。ぜひオーバード・ホールで体感してください。
余談ですが…終演後は公演担当者ふたりで中華街へ。
ビールと中華料理を頬張りながら「あーでもない、こーでもない」と感想を語り合った時間まで含めて、忘れられない観劇体験になりました。


皆様のご来場を心からお待ちしております!
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