観劇レポート
9月15日、KAAT神奈川芸術劇場でケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下、KERAさん)の新作『最後のドン・キホーテ』を観てきました!開幕2日目、初日直後の熱気が漂うなか、私も胸を高鳴らせながら会場へ。


KERAさんは、先に台本を完成させず、稽古場で少しずつ書き進めるスタイルで知られています。この「どこへ転がっていくのか、自分でも分からないことがある」という創作プロセスは、KAAT芸術監督の長塚圭史さんがパーソナリティを務める番組「ラジオKAAT」でも語られていました。興味のある方はぜひこちらもどうぞ。
制作陣からは「芝居・生演奏・ムーブメント・映像が盛りだくさんで、これまでにない挑戦なんです。」という声が聞こえてきて…私たち公演担当者も「一体どんな作品になるのだろう?」とドキドキ。
…そして幕が開いた瞬間、怒涛の舞台が始まったのです。
笑って、驚いて、そして時にホロリ。一気に物語へと引き込まれて、あっという間の3時間45分でした。

私が圧倒されたのは、映像の力。
KERA作品はやっぱり格別で、映像とムーブメント(身体表現)のシンクロに鳥肌とワクワクが止まりませんでした。「これぞ、劇場で観る醍醐味だー!」誰が見ても、私の目はキラキラしていたはず。
人物が映像に入り込むプロジェクションマッピングも圧巻で、想像を軽々と飛び越えた演出が次々と繰り広げられました。


なんと!この映像を手がけているのは、富山出身のクリエイター・上田大樹さんです。上田さんはNYLON100℃、劇団☆新感線、大人計画、スーパー歌舞伎Ⅱ、宝塚歌劇団などの劇中映像のほか、MVやCM、LIVEの演出映像などを手がけていらっしゃいます。富山県出身者の素晴らしいご活躍ぶりに、勝手に親近感と誇らしさを感じてしまうのでした。
そして俳優たちの身体を自在に動かすステージングも絶妙!小野寺修二さんによる振付が、芝居や音楽と融合し、舞台に独特のリズムと生命力を与えていました。セリフだけでは表現しきれない感情や関係性が浮かび上がり、シーンに奥行きをもたらします。
さらに、舞台を包み込む生演奏の音楽!俳優や舞台美術の動きに絡み合い、呼吸を合わせるように紡がれる生音。贅沢な演奏者たちの奏でる音楽が、作品をより生き生きと彩ります。

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豪華俳優陣の熱演をお伝えします!