松岡 |
この公演のために、私が初めてジョンと会ったのは、ちょうどパック役にチョウソンハさんが決まった時で、彼は「やっと見つかった」って、とても興奮していました。 |
村井 |
ジョンのキャスティングは素晴らしいんです。もちろんパックはとても重要な役ですけど、でも実は、どんな役もすべて重要な意味を持っている。僕はずっと『レ・ミゼラブル』のジャベール役をやってきましたが、彼は通行人の一人ひとりにも、その俳優と一緒に人生の物語を作り出す。表現とは「芝居をすること」じゃなくて、いかにそこで存在できるかなんだと、何度も感じさせられています。 |
松岡 |
今回も、グループで出てくる妖精や職人たち全員の性格や特徴、生活感がきっちり描かれていて、それがとても素敵です。 |
村井 |
ジョンにとって、キャスティングはオーケストラなんです。1回しか音を出さない楽器があっても、その1回に大きな意味があると考えている。だから『夏の夜の夢』でも、あらゆる役が、俳優が確かな存在として立ち現れてくる。根本には俳優に対する理解や愛情があるんですよ。 |
松岡 |
スタッフ全員に対してもそうですね。私も、自分がこの演劇の、とても大事な一員だって感じさせられました。 |
村井 |
このカンパニーを一つにしちゃうんですね。彼は何よりもまず、全員の名前を覚えちゃうでしょ。俳優が有名か無名かなんて一切関係ない。だから、みんなが自由に伸び伸びと表現できるし、もう、一人ひとりからいろんなアイディアが生まれてくる。僕、彼の仕事だったら何でもやるというぐらい信頼しています。
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